
つづいて胸郭上部、鎖骨周辺、上肺の周辺をです。
私は、あなたの右側、頭の近くに立ちます。
私は左手を、あなたの肩関節の下に斜めに差しいれ、肩甲骨の間、鎖骨の真下になるよう置きます。
すこし違和感を感じるかもしれませんが、嫌だなと感じないところに掌の位置を調整します。
呼吸に気づきます。
あなたは、ゆっくりと息を吐きながら、身体の力をゆるめ、信頼とともに、肩・首・頭・背中・腰・手足を、ベッドと私の掌に預けていきます。
私の左手が、あなたの身体を充分に受け取ったと感じたら、右手の親指と人差し指が鎖骨に触れるようにそっと置きます。
そう、初めは、触れている。でも重さがない、圧がかかっていない、感覚です。
呼吸に気づきます。
あなたが息を吐くとき、私は右手に圧を少しだけかけていきます。皮膚1枚分です。
ここではもっと軽いほうがいいかもしれません。表皮1枚分でもいいでしょうか。
これまでの2か所より、直接的に呼吸に影響しやすいところですから、あなたの身体の反応に感覚を研ぎ澄ませます。
息を吸うとき、圧を緩めます。
2~3呼吸の間、繰り返します。
私の右手が充分だと感じたとき、
あなたの身体が呼吸とともに広がっていくとともに、右手の圧をゆるめ、あなたの身体からゆっくりと離していきます。
このとき、私の右手が、何センチ何メートルまで離れたら感じられなくなるか、あなたに質問するという実験もできますね。
右手が充分に離れたら、左手を肩口から、ゆっくりとやさしく抜きましょう。
あなたは、呼吸を感じてみましょう。
タッチの前と比べて、どんな感じですか。
しっかりと、楽に、呼吸ができるようになっていませんか。
(タッチ5に続く)